Managed DirectX の日本語による解説書というのは出版されているのだろうか。Amazon で探してみたがないようだ(洋書ではいくつかみつかったので注文した)。Web においても日本語による解説は少なく、特に網羅的なものは発見できなかった。Windows Vista の WPF 以降も 3D に関しては DirectX を使うのが便利なはずで、本来多くの需要がある書籍だと思うのだが。
Managed DirectX + C# + .NET Framework は、手軽さとパフォーマンスのバランスがそれなりに良い。なおかつ開発効率がとても高いので、短期間で楽しみながら作りたいときは最高の組み合わせになると思う。Windows 上でなら。
解説書で思い出したが、長いサンプルが掲載されているタイプの入門書は苦手だ。サンプルの扱っている内容に興味が持てないとわかった途端に読み進める気を無くすからだ。短く一般的な内容のサンプルと、細分化された単元なら入門書でも我慢ができる。
それよりも辞書のような本が好きなのだ。理科年表、MSDNライブラリ、平凡社の百科事典、広辞苑などは私の愛読書だ。辞書構成の楽しいところとして、読み進めた分だけ確実に未知の領域を減らすことができることを実感できる点がある。たとえばある程度その分野に詳しければランダムにページを開いたとしても、そのページに書いてあることが既知となる体験ができるだろう。ついでにいうと、ランダムにページを開いたり、グラフィックによるメモ書き・検索をする機能が紙媒体以外の書籍には不足している。まあ Adobe Reader のことを言っているのだが、この分野のソフトウェアは紙媒体でできることが全てできていないので、今後に期待する。
それから、教科書のような本は構成が練りこまれているのはいいのだが、長期間に渡って通読する以外の読み方をしようとすると苦痛を感じる。たとえば数学の教科書を読むよりも、数学事典を飛ばし読みするほうがずっと楽しく感じる。これは、教科書が常に backreferences を前提としていて、自由なシークをほとんど許さない構成になっているからだ。
そういうわけで話を戻すが、もっと使われて良いはずの Managed DirectX の本を誰か書いてくれないだろうか。
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