Windows SDK RC1 がリリースされている。多分 Platform SDK の倍くらいのボリュームがある。古い C のコードも入っているが、最も興味をそそられるのは Windows Presentation Foundation のサンプルだ。.NET3.0(旧名WinFX)のことを知るにはこのサンプルを読むのが良いと思う。ひとつひとつのサイズが小さく種類が多いので、非常に役に立つ。一日中読んでいても飽きなさそうだ。日本語化して目次をつければ、そのまま「逆引きWPF」みたいな本になりそうな勢いだ。
サンプルを読んでいて思ったのだが、IE7 上で動作する WPF を使ったアプリケーション(XAMLアプリ)を作れるようになったのが面白いかもしれない。まずロジックをC# + .NET で書けるのがうれしい。.NETは3.0になってますます「全部入り」の傾向が強くなった。それから、クライアントサイドで動作するので、Flex(MXML)などではできないビジュアル表現ができるはずだと思う。なぜならサンドボックス内ではあるが、普通に.NETアプリで.exeファイルが動作するようなのだ。だから、ビジュアル表現以外もなんでも高速に処理できそうだ。欠点は Windows でしか動作しないことだが、ほかのリッチクライアント技術よりも少なくともビジュアル的には最強になれるのではないだろうか。(注意:自分はこの方面の開発経験は皆無なのでおかしなことを言っているかもしれない
)
ところで、Vista のサイドバーガジェットこそ、どうせ Vista 専用なのだから WPF アプリにすれば良かったのではないのだろうか。サイドバーガジェットでは JavaScript を使うが、JavaScript では同じことをやるのに多分 .NET 環境よりも CPU 時間を多く使うだろうし 3D 描画がストレートにできない。あと、JavaScript に関していえばたとえば Mozilla 界隈の XUL など凄いと思うができないこともある。たとえばプログラマブルシェーダーを使った面白エフェクトとか。そういったものが必要かどうかはとにかく、今そこにあるリッチなハード資源を効率よく使う努力は常に必要だと思う。
オープンつながりで話がとぶが、OpenGL のパフォーマンスが依然として自分の PC の VistaRC1 では悪い。確か、OpenGL は DirectX でラップするからパフォーマンスがかなり悪くなりますよ、という話があった後、それはやっぱりやめますよ、という流れがあったと思うのだが。OpenGL は大好きなので、今後とも使っていきたいのだ。
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